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過ぎ去りし時を乗り越えて…

たこつぼ型心筋症

っということでたこつぼ型心筋症についてを調べたので簡単にまとめます。

 

たこつぼ心筋症

 

急性期には急性心筋梗塞に類似した心電図異常であり、広範囲な 誘導でST上昇、T波が陰性化、または、QT延長を認める。陰性T波は巨大陰性 T波を呈することがある。

 

 

ふむふむ。

とりあえず、急性心筋梗塞との鑑別は必要になるわけですね。

 

 

ここで急性心筋梗塞の所見を述べておきます

急性心筋梗塞の経時的変化

①T波増高 ②ST上昇(発症1〜2時間) ③異常Q波の出現 ④T波陰転化(冠性T波) ⑤異常Q波

 

おそらく冠性T波と陰性T波は同義だと思っています。

 

所見を比べると、たこつぼ心筋症には異常Q波は認められないというところが1つ言えます。

 

 

しかし…異常Q波ってなんとなくわかりにくいのが個人的な印象です。深いQ波と言う人もいたかもしれません…。

 

なので心電図だけでたこつぼ型心筋症か急性心筋梗塞を鑑別するのが教科書的には難しいのではないかと思います。

 

 

あと、一番の特徴である陰性T波を示すし疾患は、

   心内膜下梗塞

(心尖部)肥大型心筋症

   低カリウム血症

   頭蓋内脳出血

 

だそうです。

 

 

やはり追加で画像所見が必要になるんですね。

・左室造影などの画像診断

・左室基部の壁運動亢進、心尖部が無動、または奇異性変動

 

 

 

そう思うと、先日の患者さんはたこつぼ心筋症とも言えるのかもしれないですね、

後は心筋マーカーなどの値も参考にして判断になるのでしょうか?

 

病院に循環器の先生がいなければやはり専門の医療機関に転院になるんですかね。

 

 

そもそもたこつぼ心筋症はそういった症状と言えるのか、基本となる疾患があってそうなってしまう状態なのか、その辺りをもう少し知りたいですね。

 

 

参考

  

そうだったのか!絶対読める心電図―目でみてわかる緊急度と判読のポイント

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  • 出版社/メーカー: 羊土社
  • 発売日: 2011/07/14
  • メディア: 単行本