Coved ST上昇
こんばんわ
今日は先日、健診の心電図で遭遇した所見についてをまとめてみたいと思います。
Coved ST上昇
知っている方もいると思いますが、Brugada症候群で出てくる心電図所見ですね。
なんとなくBurugada=突然死のイメージが強いので、えっマジで!?となってしまいますが、健診で来ている方をそのまま病院にとどまらせるべきなのでしょうか?
Brugada症候群とは
器質的な病態がなく遺伝子異常によって心室細動をきたす疾患である。
特徴的な心電図変化は1/1000人の頻度で認められる。その中で、実際に心室細動を起こすのは約10%程度である。
つまりは、両方の確率を考えれば突然死は1/10000人と言えるのでしょうか?
それであれば、そこまで緊急性は高くないとは言えるかもしれません。おそらく健診で引っかかって、精査を勧められるのだろうと思います。器質的な疾患がないなら心エコーはやらないか?心不全などにつながらないかNT-pro BNPなどで経過観察をしていくのか…。そこは専門医の先生に聞かないとわかりませんね。
もし診察があれば臨床側としては、失神等の症状がないか、家族歴に突然死があるかなどを先生に問診してもらうのが良いのではないかと思います。もし既往があれば後は循環器専門医にコンサルトでしょうか。
主な心電図の特徴として、
・右側胸部誘導(V1,V2)におけるST上昇とそれに続く陰性T波
・ST上昇にはcoved型 (凸型)、 saddle back型(凹型)がある、(covedがBrugadaの特徴的な変化でsadde back型のみはBrugada型に含まれない...らしい。)
・日差・日内変動が大きい場合はハイリスク
だそうです。
とりあえず、先生に口頭などで報告はしておいた方が良いのかもしれないですね。
簡単にまとめてみましたが、波形画像などは色々調べてみてください。