ゲーム
この前に飲み会があった時に、なんとなくいじられている若者とか、かわいいともてはやされる女の子とか、輪に入れずにもやもやしれいる人とか、そんなぎこちない空間をみていてふと、心理学のなかでのゲームという言葉を思い出しました。
ゲームとは、ドラクエとかモンストとかそういうのではなくて、交流分析の中に出てくる用語です。
交流分析の創始者であるエリック・バーンはこじれた人間関係やパターン化された対人トラブルを引き起こす自滅的なコミュニケーションのことをゲーム(game)と定義しました。相手を自分の都合の良いように操作したり利用しようとしたりすることで始まるコミュニケーションであり、後味の悪い不快な感情を残すと考えたそうです。
代表的なものとしてわかりやすいものは「いじる・いじられる」の関係や「私はこんなに頑張っているのに」といったものになります。
種類としては、
・はい、でも
相手に対して指示や援助を求めつつも相手がアドバイスや助言をしてくれると「はい、でも」という反対意見や不同意を述べるゲーム。
・キック・ミー(私を嫌ってくれ)
挑発的な言動をして、相手の拒絶や嫌悪、怒りを無意識的に誘発するゲ―ム
(これはたまに自分もやるかもしれません。必要以上に自虐的になったりとか・・。笑いを誘っているつもりが、スベっている感じとか。)
・仲間割れ
複数の他人に矛盾した情報を与えたり仲違いするような悪口を伝達することでそれら他人を対立させ喧嘩させようとするゲーム。
こようなものがあります。
無意識的に繰り返してしまうので、このようなゲームをやめるためには、
・ゲームの存在に気付く
・役割を演じない
・相手の役割が求める期待の反応とは違う反応をする
これらのことが大切だそうです。
身近な人に、なんでもネガティブに返してしまう人とか、自分の話をついしてしまう人とか、自分が拾いづらい返しばかりをしてしまっていたりとか、いろいろ気が付くことはあるともいます。それはその場の雰囲気に無理に合わせようとしたり、個人的な感情を相手に押し付けていたりとかあるかもしれません。
相手はあまり良い気持ちをしていないんだと、また、もっと自分なりのコミュニケーションの取り方があるんだと。そういった「気づき」がより良い形を作れるのかもしれません。
仕事していたりするといろんな人とも関わりますし、学生生活やご近所付き合いの中にもゲームの存在はあると思います。
自分も相手も嫌な気持ちにしないためにも「あー今ちょっと自分、無理に周りに合わせているな~」と感じたらそこから抜け出すようにしてみましょう。
一歩間合いを取るというのも、コミュニケーション術の一つだと思います。