良い仕事とは
前の記事で「良い仕事」についてを言及させて頂きました。
はいヘタレ先生(^O^)/それはどんな仕事ですか〜
とkwsk(※詳しくと読みます)教えて欲しいと思ったそこのあなた。
うんちくを語るのもちょっと違うので、細やかな私の経験談を話させて頂きます。
一応、個人の経験であって、誰もが同じように感じる訳ではありません。あくまでもいいねと思って頂けたら幸いです。けっ!なーんだぺっぺ!と思ったらそれはそれで良いと思います。
私は学生の時にアルバイトを4年間続けました。
時給も最低賃金に近いものでしたが、仕事というものに触れたのはこれが初めての経験になります。
大学4年になって就活も国家試験も終わり、そろそろアルバイトも最後かなと思ったある日の事が今も思ひ出として残っています。
それは店舗スタッフの遅番をしていて、閉店も間もない時間になった時にあるお客さんがレジにいた私に尋ねてきました。
ある商品を探していると。
店内の在庫をレジの端末で確認したところ、幸いにも在庫が1点あることがわかりました。
「閉店ですけど、大丈夫ですよ。少々お待ちください。」
私はその商品を探しに行ったのですが、探しても探しても見つかりません。
探しているうちに他のお客さんも帰っていき、店内は静かになってしまいました。
どうするか・・・。あきらめて帰ってもらうか・・。
「お客様申し訳ありません。商品がみつかりませんでした・・。」
お客さんはガッカリしました。
ふと、私は次の日は早番で出勤予定でいることを思い出し・・。
「あの…もしよろしければまた明日、ご来店いただくことは可能でしょうか?商品が見つかりましたらご連絡させて頂ければと思いまして。」
妙に私の声が響く店内で、私はお客さんに提案しました。
「大丈夫です。よろしくお願いします!」
お客さんの声も響きました。
こうしてお客さんにはその日は帰ってもらいました。
翌日、私は出勤した際に、社員さんにも確認し、その商品を探してもらったところ、まだ品出しをしていなかったことがわかりました。
すぐに取り置きをして、私はお客さんに連絡をしました。
「わー!ほんとですか!!ありがとうございます!!」
お客さんは来店し、商品を購入していきました。
後日、私が遅番でアルバイトに出勤し、夕礼時に店長からお話がありました。
「先日、本社にお客様から連絡があったそうです。うちの店舗の店員の対応にとても感謝をしていると。」
どうやらあの日、お客さんが来店した翌日が友人の誕生日だったそうで、プレゼントとしてその商品を探していたようでした。
「…その店員の名前はノーテンさんだったと話したそうだ。感謝してると言っていたそうだぞ。みなさんもお客様に丁寧な対応をよろしくお願いします!」
もう大学も卒業で辞めてしまうアルバイトでしたが、最後に店長は褒めてくださいました。
私はどうしてもこのお客さんに感謝されたときの気持ちが忘れられません。
卒業シーズン特有のフワっとした妙にお人好しになってしまうところもありましたが、学校を卒業して病院に就職して、余計な気遣いしなくていいと怒られて嫌になっていても、私の中の仕事観にはこのアルバイトのエピソードがあります。
もしかしたら検査技師の一声で医師も治療に踏み切れて患者さんが助かる事もあるかもしれない・・。
そんなことをふと思ってしまうことがあります。
正直言ったら、それは経験も勉強もたくさん積まなければ簡単にできる事ではありません。
仕事場の先輩や上司の雰囲気によってはなかなかできることではないかもしれません。
生化学のデータを見るにしても、無駄に再検査をしていたとしても。その結果を聞いて、医師から処方をしてもらったり、処置を受ける患者さんもいると思うと、診療を支える仕事なのかもしれません。
看護師や他の職種に比べたらとても立場が難しい面もあるかもしれません。
機械にかけるだけの仕事ではないと。実際に従事してる身として感じているところです。
いつしか、「あの検査技師さんのおかげで・・。」なんて病院にお話が行ったりすることがあるのでしょうか。(ほぼ医師だろうな・・。)
多職種連携なんてかなり前の記事に書きましたが、いろいろ形が変わっていく中で、どんなことができるかはまだまだわかりませんが。
あの時のお客さんに感謝された気持ちを忘れずに。時に、ぼーっとしてヒヤリな一面があった時でも、それを思い出して仕事をしたいと思いますね。
結局、うんちくですね。何かを読み取ってもらえたら幸いです。