あとがき
新ヘタレ戦記 ノーテンW(ウイング)を読んでいただきありがとうございました。
自分の経験したことをここまで書きだすことができるなんて正直思っていませんでした。
物語にした上で多少は実際のものとは異なる部分も出てきてしまったことはここで述べておきます。
結局、何が言いたかったのかといいますと借金して30歳まで引きずって親に立て替えてもらった。ハイチャンチャンではなく、人生はそんなにまっすぐは進まないということなのかもしれません。
今から大体、10年前。私は大学生でした。資格も取れる専門の道を選んだから就職もできて、将来は安泰だーあははなんて思って日々を過ごしていました。
自分なりに進路を決めたつもりでいました。
しかしいざ、社会に出てみたら自分の想像以上の壁にぶつかりました。
もちろん仕事場での人間関係に馴染めなくて苦労した部分はあったと思います。
また、自分の上司だった人の至らない点もあったと思います。
しかし、それのせいには今更できず、むしろ自分自身の心の持ち方のようにも思えてきます。
今の仕事場はとても良い場所ですが、新卒で入っていたらそうはいかなかったかもしれません。まだまだ未熟だったし、生意気なことも言ってやる気も見せなかったかもしれません。東京にあこがれて辞めていたかもしれません。
そう思うと、荒地を転がって角が丸くなってから落ち着いたのは良かったのかもしれません。
多かれ少なかれ、読者の皆さまが自分と同じような道を辿るとは思っていません。
学生時代は考えているようで、何も考えてなかったし、何も知らなかったんだと振り返ると思います。
物語の当時は、本当に学生時代は良かったなぁ〜と思うことは多かったですが、30歳になった今、就職してからの数年間はある意味、もうひとつの青春だったと思います。
仕事して、恋もして、馬鹿もやって、大人の嗜みを知って。
あの頃にはもう戻れないし、身体もより「大人」に少しづつ変化していきます。
だからこそエネルギーを爆発させるくらいに動いてみなくちゃわからないものもあります。
じっと考えていても世界は見えてこないし、人生もただつまらないクソ真面目の価値観の狭いものになっていきます。
逆にこんな自分じゃ嫌だと思った自分にも助けられることもあります。
本当に生きてみなきゃわからない。劣等感や自尊心を傷つけられても死んでしまったらこれから先も何も変わらない。
この物語がどのように響くかは正直、わかりません。
ガンプラ関係ないし、元ネタ丸パクリだし、なんか痛いなぁ〜と思うかもしれません。
今現在も悩みや不安も消えません。
きっとこれからも上手く付き合っていくんだと思います。
皆さんがどんな悩みや不安をもっているかわかりませんが。
名前も顔も知らないどっかのヘタレの物語をどこかで思い出して頂けたら幸いです。
まだまだヘタレの物語は続きます。
これから何が起こるのか。
皆さんの人生も良い物語になるように、応援させて頂きます。
勇者ノーテン