トリアージ
医師、看護師、薬剤師、放射線技師、臨床検査技師のチームでトリアージの訓練に参加をしました。
地域の方々の協力もあって模擬患者の演技をみながら一次トリアージを行い、次に二次トリアージを救急救命士等のスタッフが対応して、病院搬送を行って治療・入院などの判断を行うという流れでした。
臨床検査技師としてトリアージに参加することはなかなかないと思うので、貴重な体験でした。
知らない方もいると思うので、トリアージについてを簡単にまとめてみたいと思います。
他の方法もあるのかもしれませんが、START法についての話を聞いたのでそれについてまとめたいと思います。
【一次トリアージ(START法)】
よくイメージするトリアージはこのような流れになっています。
基本的には救急救命士や医師が行うそうですが、現場に駆け付けたスタッフがまずできるのが一次トリアージになります。
呼吸数は時計をもっているとは限らないので、胸の動きをみたりして判断して良いそうです。
基本的に歩けるならば緑に分けられるそうです。
「イタイイタイ~」とか、受応ええができるならば黄、できないなら赤と覚えました。
名前や症状を書いてタグを右手の手首に付けます。
赤の人を優先的に担架で運んでもらいます。
次に行うのが医療スタッフが生理学的解剖学的評価を行う二次トリアージになります。より専門的に、身体的所見からもう一度、タグをふるい分けるそうです。
ここで一次トリアージで黄のひとが赤になったり、黒の人も赤になったりするそうです。
あとは災害弱者(お年寄りや外国人などの旅行者など)は一段階上げて赤になったりするそうです。
二次トリアージで応急処置をした後に、病院搬送となって処置や入院、精密検査などの判断をするという流れでした。
私は一次トリアージのグループで参加をしましたが、そうはいってもそんなに簡単にできないということを感じました。呼吸数や動脈の触知はわかりにくくて、しっかりやろうとしたら時間もかかってしまいます。タグも強く書かないと裏まで写りませんし。意外とタグを切り忘れる・・。早く一次トリアージを行っても、その後の二次トリアージから病院搬送までに時間がかかり、滞ってしまったり、実際の現場だともっと殺伐としてしまうのではないかということをなんとなく感じることができました。(聖路加病院の礼拝堂に酸素が通っていて、そこですぐに処置などが行えたということを近くにいた先生が話していました。)
エコーも心電図も採血もしませんが、五感で判断するというのは臨床検査技師としては新鮮でした。
災害の現場に立つことはあるのだろうかと思ってしまいますが、訓練に参加できたことは大変貴重な経験となりました。