NOUTEN QUEST✨

過ぎ去りし時を乗り越えて…

臨床検査技師の就活

さてさて。

 

現在の就活事情というものはよく知らないのですが、少なくとも私が学生だった頃とは変わっているところも多いと思います。

 

ただ、どのような経緯で内定をもらったのかという部分においてはお伝えしてみたいと思います。

 

就職活動を意識しはじめたのは大学3年生の秋からでした。

 

とはいっても病院就職を希望していたのでその時点で求人を探してもなかったのですが、面接マナーとか履歴書用の写真を撮ったりといった準備を進めていった形です。

 

その時期は病院実習もあったため、本格的にはじめたのは年が明けて3月頃でしょうか。そう。ちょうどこの時期ですね。

 

治験などの企業就職を考えていた友達は、年が明けたところで活動はしていたみみたいです。

 

4月には内定をもらった!なんて話をしていた人もいました。

 

企業だと検査企業の大手なんかはこの時期に書類選考や面接があったと思います。

 

一番最初に練習のつもりでその検査企業を受けました。案の定、面接で「本社を志望した理由は?」と聞かれて、付け焼き刃のような理由を言って、面接官に「うちでなくても他で良いってことですか?」と鋭く言われたのを覚えています。

 

「ご希望に沿う形にはなりませんでした」と通知が返って来るとやはり凹みます。そして、就活事情を知らない親にはやたらとダメなやつレッテルを貼られてネチネチ言われました。

 

それでも病院の求人が出始めるのは夏から秋にかけてなので、それまでは求人に申込んで履歴書やエントリーシートを書いて面接に行きました。一つくらいは内定がもらえるのかと思いきや、全滅です。今思うと当たり前ですが。

 

社会は甘く無いし、就活も適当にやって決まるものではありません。

 

そういった何かを感じたまま夏も終わり、卒業研究も佳境を迎えた頃、病院の求人が出始めました(一部、大学病院などは早く求人が出ていました。結果は先に述べた通り・・)

 

地元の病院や都内の病院など、希望を膨らませて面接に行きましたが、なかなか決まりませんでした。その理由として、当時、「何をやりたいか?」と聞かれても何も答えられない状況だったのです。本音を言ってしまえば、適当に病院に決まればいいや。それくらいの気持ちでいました。

 

この気持ちは就職をした後にもずっと引きずって行くのですが。むしろ、この時点で臨床検査技師としてやりたい目標なあったら人生変わっていたと思います。

 

病院の内定はもらえず、非常勤の職員の内定さえももらえず(新卒でこの採用はされても蹴りますが)、親に嫌味を言われて、自暴自棄になっていた時に、病院とは違い、健康保険組合の健診センターの中での臨床検査技師の募集に申し込みました。

 

とても大きなところで、面接を受けに来ていた人はたくさんいました。しかも、就活生に社食まで提供していただき、至れり尽くせりな印象でした。

 

そこで私は面接の印象が良かったのか、ご縁があったのか。数十名いた中から唯一、1名枠の内定を頂くことができました。

 

その時の気持ちは本当に嬉しかったです。はじめての内定で、しかも1名のところを選ばれたのだから運命を感じずにいられませんでした。

 

病院就職を希望していたのですが、そこの職場にご縁を感じてしまい、後に面接を受けた病院からもう一度、面接に来ないか?と連絡をいただいたのですが、お断りをしてしまいました。

 

この「ご縁」というものが自分にとってはその後も就職先を決めるものになっていったかもしれません。

 

それまで何度も面接を落ちてきた中で決まったところでしたので、心はそこに決まっていました。

 

実力がなかったからかもしれません。それでも本当にその時は達成感がありましたし、その職場の人間関係なんか学生の私には知ったこっちゃない事でした。

 

就職する寸前にもしかしたら病院にした方が良かったのでは?と脳裏をよぎったのは虫の知らせだったのかもしれません。

 

その後、転職を繰り返すこととになった事とは何も関係はないと思っています。

 

前にも述べた通り、就職に正解も不正解もありません。

 

ただ、自分を気に入って採用してくれた。それ以上に嬉しいことはありませんでした。

 

そこで知り合った同期は今でも同期だと思っています。

 

自分はそこの場所で自分の良さを生かす事が出来なかった。それは悔しい事です。

 

これから就職活動をする皆さんへ伝えるとしたら、もちろん第1希望があるならば是非、目指して欲しいと思っています。

 

また、なんとなく目標はないけれど・・という人もとにかく頑張ってみて欲しいと思います。内定をもらった喜びとか達成感とか。その時じゃないと経験できない事ですし、自分を知る良い機会になると思います。

 

長い目を見れば就職して、転職を繰り返して悩んで行く中で目標も少しは見えてきます。

 

社会は もちろん甘くありません。その環境にすがって惰性で生きている大人もいます。社会人のみんながすばらしい人間かといったらそうではないかもしれません(あくまでも私個人の見解です)。

 

学生という0の状態から頑張る。それは大切な事です。初心忘るるべからずではないですが、私自身が何も目標がなかった馬鹿野郎なのに、今は超音波検査士を目指したり、臨床検査技師の他職種連携に興味をもったりしています。

 

いろんな経験をして、価値観を磨いて頑張って欲しいと思います。