NOUTEN QUEST✨

過ぎ去りし時を乗り越えて…

超音波検査学会に参加しました

職場に提出する復命書のようであらためてブログに書くというのも変な感じですが。


先日、みなとみらいで開催された超音波検査学会に参加をしました。


自分は事前登録をせずに当日参加でしたので、ランチョンセミナーや懇親会等は参加しませんでした。

それでも、一般演題や教育セミナーなどでは大変勉強になりました。


まず、初日に思ったのはライブセミナーの人が多いこと・・。


開始ギリギリに会場に行ったらもう満席で、別室に設けられたサテライトの部屋もすでに満員御礼となっていました。そんなバナナ。


なので、最初はあきらめて腹部の一般演題を聴きに行きました。


最近、超音波検査士の試験対策で基礎を勉強し始めたのもあり、胆嚢の隆起病変を観察する際に、
コンベックスプローブを高周波プローブに替えて観察を行うことや、内部血流評価を行うためにパルス繰り返し周波数'(PRF)を高くしすぎてはいけない事を言っている先生方がいて、とても勉強になりました。(っといっても理屈で考えるとこんがらがりますが。ナイキスト周波数で1/2 PRFを超える血流評価ではエイリアシングが発生する・・は覚えたけれど、それと関係があるのか・・。腫瘤内部の血流は低速だからPRFが高いとうまく拾えない的な・・?)


何も知らなかったら、他施設の症例をふーんと聞いていたかもしれないので、考えながら聴けたのは学会に参加する意義があったってことですね。


腹部以外にも、心臓エコーの演題も聞きに行き、最新ガイドライン(アメリカのASE?)に沿ったエコー検査の進め方も勉強になりました。
MモードのEF評価は斜めになってしまうこともあり、正確性が落ちてしまうことから、推奨されるのはBモード計測であるそうですね。っといってもルーチンではどちらも計測して、値に差がないかを確認しているので、既にやっているのですが、ガイドラインとしては決められていることは知りませんでした。EF正常or異常→左室拡張能の評価→左房拡張能の評価 とガイドラインに沿った進め方があり、とにかく計測項目を漏れなく拾ってやるというよりかは、その計測項目が何を評価しれいるかを理解しながら進めていくことの大切さを知りました。


他にも下肢静脈エコーや関節エコーに関しての講演も聞きました。


すべてはまとめられませんが、関節エコー整形の分野でもあり、従来の整形の診療はレントゲン→痛み止めの処方が主流だったそうですが、現在は局所で痛みを治療するためにエコーが有用とされているそうです。そのため、技師にやらせるというよりも医師が施行できるほがかえって効率が良い面もあれば、小児の股関節脱臼のスクリーニング(Graf法)においては技師の活躍が期待できるというお話でした。


臨床検査技師は医師の指示のもと、検査を行うので、自らが新しい分野を切り開くのは難しいかもしれんせんが、この先、医師が必要とした場合に、技術を習熟した技師や、学んでいる姿勢があればニーズに答えられると思う。と座長の言葉が印象に残りました。


学会に参加すると勉強意欲が沸いてきてしまうののはあるあるな話だと思いますが。


いろいろ刺激を受けますし、ルーチンの中にも工夫を取り入れてみて、診療に貢献できるのはやっぱりこの職業の務めなんだと思います。


診断も看護もできない仕事ですけれども。エコーに限らず、考えられるようになるのは働き始めてからのその人の務めであるようにも感じます。


もちろん現実はそう甘くはありませんし、学会に参加したから急になにかができるようになるわけでもないですけれども。


これからの関わり方もまた考えてみるきっかけになりました。



f:id:noutenkiguy:20190504160944j:plain