さおだけ屋はなぜ潰れないのか
タイトルからわかりにくいところもあるのですが、内容としては会計学の本になります。
多少の専門用語は出てきますが、会計からその商売の良い面や悪い面が考えられてくるというのは興味深かったです。
タイトルでもあるさおだけ屋が儲けを得る仕組みについては正直、詐欺まがいの行為じゃないかと思いましたが、その商売のカラクリというものを理解するというのは面白い。
この本のテーマを一つ上げると、「数字のセンスを持つ」ということです。
例えば、1日100円の貯金をしたとします。それでいて、たまに奮発して5万円の食事をしたとすると、トータルでは(365×100)-50000=¥3500-の損失になります。
家賃を毎月振り込むのではなく、3ヶ月分を振り込むことで大家さんからの信頼も得て、また、手数料の負担も軽くなる。そして、その期間の家賃分はそのまま口座に入れられるわけだからキャッシュフローを得たような感覚になります。
50人に1人無料という広告は、結局は商品を2%割引したことと同じ意味になる。(100人に2人無料と考えるとそうなる)
100万円と101万円の買い物。どちらも変わらないように見えて、1万円得をしたと思えばかなり大きい。(つまりは10円単位の節約にこだわるよりかは大きな単価の節約をしたほうが効果的ということ。)
などなど。お金にまつわる豆知識をもらえたように思えました。
先日、1年間の収入と支出を計算してみたところ、収支はプラスになっていて、それに貯金等を合わせたら自分の生活は上手くやれているということがわかり安心しました。
月々の収入や支出をみるとわかりにくいのですが、こうしてまとまった数字を出してみるとすごくシンプルで、月々どれくらいの出費を考えたらよいのかわかってきます。
「貧乏人暇なし」という言葉が会計学のことわざにあり、個人でお金がなくなるとバイトをしたり、わざと残業時間を増やしたりと、時間がなくってしまいまうことに例えられます。
一度、自分の生活に関わる数字についてを計算してみると面白い発見があるかもしれません。お金のために躍起になる必要はないということがわかるかもしれませんね。
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